お知らせ・ニュース
2024.11.25
絶滅危惧種シロワニの保全を目指しクラウドファンディングに挑戦しています!
当館は大型のサメ・シロワニを飼育している複数の水族館が共に設立した「シロワニ繁殖協議会」で、飼育下繁殖と国内唯一の生息地である小笠原での調査活動等に参加してきました。
2024年2月には小笠原のシロワニ保全に向けた調査研究をより進めるため、小笠原のダイビングショップ、サメ研究者、シロワニ繁殖協議会が集まり「NPO法人小笠原シロワニ保全研究会」が設立され、積極的に情報収集・現地での調査が始まりました。
こうした調査は長期的かつ大規模に行う必要があります。
小笠原のシロワニの中期的な調査活動に必要な資金を募るため、NPO法人小笠原シロワニ保全研究会はクラウドファンディングに挑戦しております。
シロワニの生態の謎を紐解き、保全への一歩を踏み出す仲間となっていただけませんか?
ご参加を、こころよりお待ちしています。
プロジェクト期間 2024年11月5日11:00から12月27日23:00まで
クラウドファンディングサイト
https://readyfor.jp/projects/shirowani
【解明したいこと! 2大テーマ!】
1.小笠原群島(聟島・父島・母島列島)にシロワニは何個体いるのか?
国内では小笠原群島以外では、90年前の捕獲記録を最後に捕獲記録がなく、絶滅したと考えられます。国内最後の個体群の状態を知ることは保全上重要です。
2.どのような季節回遊をしているのか?
秋から初夏の期間、父島の二見湾や数か所のダイビングスポットに集まりますが、夏になると多くの個体が姿を消します。海外では長距離の季節回遊することが知られていますが、小笠原ではわかっていません。
【今までの調査経過】
・2020年シロワニ5個体を捕獲し、衛星発信機・超音波タグをつけ、2個体から水深・水温の記録を入手し、父島列島内の移動を確認(第1回目調査)。
・2023年シロワニ9個体を再捕獲し、超音波タグ・水深水温記録計をつけ放流し、現在モニター中。(第2回目調査)